■ヒーローになるアイデア帳
2023年12月8日 第801号
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近況報告は最後にあります。
★今週のアイデア
私が僧侶になったワケ。
★私の体験談
成道会なので、今回は私が僧侶になった理由
を少し書いてみようかと思います。
12月8日は仏教徒にとって大切な日の一つに
なりますが、一般的には知られていません。
何の日かというと、お釈迦様（釈尊）が悟り
を開かれた日（成道会・じょうどうえ）です。
釈尊は35歳で苦行をやめ、菩提樹（イチジク）
の下で坐禅をし暁の明星を見て悟りました。
この日がなければ、仏教は生まれていないの
でとても大切な日です。
ご存知のように私は坐禅で有名な禅宗の僧侶
として日々を過ごしていました。
私が僧侶になった理由は、生まれがお寺だか
らという理由だけではありません。
兄がいますし、父からもお前は好きに生きろ
と言われていました。
だから、僧侶になる気はなかったのですが、
あるとき釈尊の本を読み気が変わりました。
「どの方向に心で捜し求めてみても、
自分よりさらに愛しいものはどこにも
見いだされない。
そのように他人にとっても
それぞれの自己は愛しい。
だから、（自分を愛するために）
他人を傷つけてはならない。」
（『ウダーナヴァルガ』）
と本に書いており、釈尊の考えは世界平和を
実現する方法だと強く感じました。
そして、僧侶になり「宗教と平和」という
テーマで研究をしました。
キリスト教、イスラム教、ユダヤ教などの
経典も読みました。
日本トップレベルの宗教学者の方々からも
マンツーマンで指導をしていただきました。
そして、私がたどり着いた考えが仏教は唯一
人を殺すのを否定する宗教だということです。
しかも、その理由が倫理的にダメというので
はなく、至極理解しやすい理論からなのです。
「人は自分が好き。他人も自分が好き。
だから、自分のために人を傷つけるな」
という子どもでも納得できる簡単な理論です。
そこに今も惹かれますし尊敬の念もあります。
紆余曲折があり今は僧侶としての仕事は辞め、
コンサルの仕事をしています。
今回は成道会にちなんで、個人的な話ですが
私が僧侶になった理由を書いてみました。
ヒーローコンサルティング株式会社
古川宗弘
★今週の近況報告
僧侶時代、曹洞宗の本山である福井県永平寺
に成道会の時期には坐禅に行きました。
山奥ですし高地にあるので、とても寒いので
すが、坐禅堂にストーブはありません。
朝5時前から坐禅堂で凍えながら坐禅をして
いたのを思い出します。
でもまた行きたいなと思えるから不思議です。
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