■ヒーローになるアイデア帳
2024年4月24日 第821号
執筆：古川 宗弘
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バドミントンの練習が21時に終わると、
お腹を空かせながら家路につきます。
誘惑の食事処がいくつもあり、入りたくなる
衝動を抑え家まで我慢しています。
しかし、ついに誘惑に負け
ラーメン屋さんに入ってしまいました。
食べログを見ても点数は高くないのですが、
21時以降も開いてるのでこの店にしました。
店構えとメニューを見ると味はあまり期待
できず、無難に醤油ラーメンを頼みました。
運ばれてきたラーメンを見ると、予想よりも
美味そうで、いい意味で裏切られました。
そして、スープを飲み麺を食べると、
ビックリするくらい美味い！
なぜこの美味さで人気店になってないの？
と不思議になりました。
そこで、食べながら分析しました。
まずは店構え。ラーメン屋なのか、
居酒屋なのか、中華屋なのか分からない。
何でも屋さんは、味を追求してないように
思え、美味いイメージがありません。
また、人は食事の用途ごとに店を選ぶので、
何屋か分からず入りにくいのだと思います。
入ってみると純粋にラーメン屋さんでした。
もったいない。
そして、メニュー表記。
何が売りでどんな想いがあるか分からない。
味から推察するには、店主はラーメンへの
想いが強く、研究熱心です。
ラーメンの種類が20種類くらいあることから
も研究熱心さが伝わってきます。
しかし、メニューには商品名しか書いてなく
説明も書いてないので何も伝わってきません。
人は素晴らしいものでも、想いやストーリー
がないと、深く感動してくれません。
逆に、文章で感情面を刺激すると味はより
美味く感じ、人に感動を話したくなります。
何も書いてないことがもったいない。
更に後からネットの評判を見ると、ラーメン
も美味いが餃子はもっと美味いとありました。
お店では、どこにも餃子を勧める記載が
なかったので、私は頼んでいませんでした。
つまりは、店主が自分の一番の売りを分かっ
ていないのだと思います。
いいものを作れば人がくるという考えで、
お客視点というのが抜けていると思います。
ラーメン専門店に見える店構え、
想いとストーリーを伝え、売りを明確化する。
これらをしっかりとすることで、このお店は
繁盛店になるのではと思いました。
でも、私からするとこのまま空いているお店
の方が入りやすくて助かるのですが。
これから頻繁に通うお店になりそうです。
ヒーローコンサルティング株式会社
古川宗弘
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