■愛する人のHEROになるアイデア帳
2019年10月9日 第584号
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近況報告は最後にあります。
★今週のアイデア
情けは人の為ならず。
★私の体験談
「情けは人の為ならず」という有名
なことわざがあります。
広辞苑では「情けを人にかけておけ
ば、めぐりめぐって自分によい報い
が来る。」と意味が書かれています。
つまりは、自分のために人に情けを
かけるということです。
善人でありたいと思う人からすると
自分のためというのは気がひけるか
もしれません。
しかし、私は自分のためというのは
いけない感情ではないと思います。
歴史上一番の賢者で人格者であろう
お釈迦様ですらも「わが身可愛や」
という自我を否定していません。
「自己を護る者は他の自己をも護る。
だから自己を護れ。そのような人
は常に害を受けることなく、賢者
である。」と仏典に書いています。
（『増支部経典』）
最近では「エシカル」という言葉が
流行り、「エシカル消費」をする人
が増えています。
エシカル（ethical）とは「倫理的な」
という意味です。
エシカル消費とは「人体・環境への
負荷、社会貢献などを重視して生産
された商品やサービスを選択的に消
費する行動及び理念」
と知恵蔵では書いています。
1円でも多く利益を出そうとしてい
る企業にとっては、社会貢献だけで
はなかなか手を出しにくいです。
だからこそ企業は「わが身可愛や」
という考えの上で、儲かるからやる
という意識でいいと私は思います。
2016年に倫理的消費調査研究会が行
なった「倫理的消費（エシカル消費）
に関する意識調査」がありました。
エシカルな商品を「これまで購入し
たことがないが今後は購入したい」
と答えた人は33.4％（2,500人中）。
「これまで購入しており今後も購入
したい」と答えた人は28.4％（同上）。
この数字をどう捉えるかです。
ある逸話があります。別々の会社に
勤める2人の靴屋のセールスマンが、
アフリカに靴を売りに行きました。
誰も靴を履いていない状況を目の当
たりにして、2人は別々の結論にな
りました。
1人は「誰も靴を履いていない。
これでは靴が売れるはずない」と。
1人は「誰も靴を履いていない。
これじゃ売り放題じゃないか」と。
日本はエシカル消費について先進国
の中では遅れているそうです。
つまりは、アフリカの靴事情のよう
にまだまだ売る余地があるのです。
社会貢献という大きなものを掲げな
くても「儲かる余地があるから参入
する」でいいと私は思います。
マザー・テレサも言うように、社会
問題について一番の悪は無関心です。
根底の目的が何であれ、関心を持ち
事業として取り組むことからはじめ
てもいいのではないでしょうか。
「情けは人の為ならず」です。
ヒーローコンサルティング株式会社
古川宗弘
★今週の近況報告
2018年にノーベル平和賞を受賞した
デニ・ムクウェゲ医師の講演会を聴
いてきました。
ムクウェゲ医師はコンゴで性暴力の
被害にあっている人たちの救済をし
ています。
コンゴで性暴力がはびこる大きな理
由の一つが、携帯電話等に使う原料
の採掘権を奪うためだそうです。
性暴力の恐怖によって街を支配し、
採掘権を持つ人々や市民が逃げ出す
ようにするだめだそうです。
一兵士の身勝手で起こっている事件
かと思っていたら、組織的に戦略的
にしていると知り驚きました。
たぶんそこで採掘された原料を使用
している製品は、私たちの身の回り
にたくさんあるのだと思います。
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