【HERO帳】激闘の末の感想戦

■愛する人のHEROになるアイデア帳
 2017年11月6日 第484号
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★今週のアイデア

激闘の末の感想戦。

★私の体験談

将棋の中学生棋士藤井聡太四段を
1年間密着したNHK特番を見ました。

中学校で授業を受ける姿や、学校の
昼食時間に友達とお弁当を食べる姿
は、まだあどけなさがありました。

しかし、並み居るプロ棋士との対局
の姿は、大人以上に凛々しい姿で、
全く別人になっていました。

将棋は、一局一局が人を大きく
育てるのだと感じました。

将棋で人が育つ一つの要因が、
「感想戦」だと思いました。

感想戦は、対局後に同じ盤面で、
対局相手と一緒に、一手一手を
振り返ります。

対局中は無言で戦いますが、感想戦
はお互いに相手の指し手にコメント
を言い合います。

しのぎを削るライバル同士が、
相手と自分の技術の向上のために、
思考と技術を開示し合うのです。

対局直後に、相手の優れた指し方を
教えてもらえ、自分のミスにも気づ
けます。

敗者の技術を押し上げ、勝者も更に
技術を向上させ、将棋業界の底上げ
になる素晴らしい仕組みです。

企業の仕組みで言えば、
Plan(計画)→Do(実行)→
Check(評価)→Act・Action(改善)
の「PDCAサイクル」に似ています。

PDCAサイクルは、仕事の成果を出す
ためには、とても重要な考え方だと
多くの人が知っています。

しかし、PlanとDoだけで仕事を終わ
らせ、CheckとActionまで徹底しな
い会社が多いです。

終わったら次の仕事に取り組み、
売上を1円でも多くあげたい気持ち
は私も十分に分かります。

ですがそうしてしまうと、ナレッジ
が蓄積されず、長い目で見ると売上
が上がらない組織体質になります。

プロ棋士も、何時間も激闘をし疲弊
しきった後に、また何時間も感想戦
をするのは大変だと思います。

それでも仕組みとして感想戦が組み
込まれているからこそ、ナレッジの
蓄積ができ、人を感動させる業界に
育ったのです。

HERO Consulting
古川宗弘

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