【HERO帳】複雑で面倒な鍛錬をし続ける

■愛する人のHEROになるアイデア帳
 2016年5月30日 第409号
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★今週のアイデア
複雑で面倒な鍛錬をし続ける。

★私の体験談
私は日本刀を見るのが大好きです。

博物館や美術展で展示していると、
ずっと見入ってしまいます。

どんな歴史があるかや、刀の銘など
にはほとんど興味がなく、日本刀が
放つたたずまいに魅了されます。

静寂の中に揺るぎない強さと優しさ
を感じることができ、ただただ格好
いいと思い憧れます。

先日、日本刀の制作風景を、テレビ
で初めて見ました。

水へし、積沸しという過程を経て、
鍛錬と言う過程に来ます。

鍛錬では、鉄を打ち延ばしては半分
に折り、また打ち延ばしては半分に
折る作業を15回ほど繰り返します。

これで、不純物が取り除かれるとと
もに、32,768層という重層にするこ
とで、強さが出ます。

そうして出来上がった硬い皮鉄で、
心鉄という柔らかい鉄を挟んで、刀
の原型を作ります。

「折れず、曲がらず、よく切れる」
という日本刀の特長は、この一連の
過程から生まれます。

面倒な作業をせずに、一枚の鉄を、
一気に延ばせば、見た目では日本刀
を作ることができるとは思います。

しかし、複雑で面倒な作業を経るこ
とで、本物の日本刀が出来上がるこ
とを知りました。

映像を見ていて、人間も同じだなと
感じました。

何度も何度も打ち延ばすことで不純
物を取り除き、折り返して重層を作
り、優しさと厳しさを併せ持つ。

丹念に下ごしらえをすることで、最
後には在るだけで圧倒的な存在感が
出るのだと思いました。

★解説
本物に似せる事は、できます。

しかし、本物かどうか分かるのは、
実際の大事な場面で使った時です。

もし、使っている刀が鉄を一気に延
ばしただけのものであったら、戦で
大事な瞬間に折れてしまいます。

それは、自分も周りも危険にさらし
てしまうことになります。

刀匠(あなた)が被害を被るのでは
なく、信頼して使ってくれた人が被
害を被ります。

真のヒーローであり続け、相手のた
めにも、複雑で面倒な鍛錬をし続け
ることが、ヒーローには大切です。

HERO Consulting
古川宗弘

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