■愛する人のHEROになるアイデア帳
2019年7月10日 第571号
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近況報告は最後にあります。
★今週のアイデア
クライアントと描く未来。
★私の体験談
ベンチャー企業の経営者が、創業時
からイグジット戦略で会社を売却す
ることを標榜することがあります。
私はそのことに昔から違和感があり
自分でも不思議に思っていました。
なぜ違和感があるのか、佐藤智恵氏
の『ハーバードの日本人論』の次の
一文を読んで分かりました。
「日本企業と欧米企業の経営者の大
きな違いは、何を優先して経営し
ているかだ。
欧米の経営者の多くは個人の損得
を優先して経営する。自分が儲か
ればいいので、簡単に会社をたた
んだり、売却したりする。
それとは対照的に、日本人経営者
は、10年先、100年先まで会社が
存続することを何よりも優先する
傾向がある」
私の場合、私の儲けは二の次ですし
クライアントのためには会社が存続
しなければいけないと思っています。
なぜなら、会社が存続していないと
クライアントを一生守っていくこと
ができないからです。
欧米的な考え方は、知らずのうちに
染み付いた自分の考え方に馴染まな
いから違和感があったのです。
違和感の正体が分かりスッキリしま
した。自分は日本人なんだなとも思
いました。
少し話は変わります。
私はクライアントと言うときには、
単なる「顧客」という意味ではなく
「守るべき人」という意味で使います。
何かのご縁で私を頼ってきて頂いた
からには、一生全力で守りたいと思
いご依頼をお受けします。
会社を売却したら、大切なクライア
ントが誰が担当するかも分からない
状況になります。
自分がクライアントを守れない状況
を自ら作ってしまうことです。
イグジットで会社売却を標榜する会
社は「途中であなたを守るのを辞め
ます」と標榜しているのと同じです。
実際に私も何度かそういう目にあっ
たことがあります。
担当者が変わった瞬間に、前任者と
築いてきた暗黙知や約束事がゼロに
なってしまいました。
今までとてもスムーズにいっていた
ことが、ごちゃごちゃになり、回復
するのに長い時間がかかりました。
しかも、担当者も私には思い入れが
ないために、流れ作業の一つになり
質が一気に低下しました。
欧米的な考え方、日本的な考え方に
は一長一短があります。
日本人の特長の一つに「いいとこ取
り」があると思います。
世界中にいろいろな手法がある中で
どこをとるかはそれぞれの人の感性
で正解はないと思います。
ベンチャー企業経営者が会社売却を
して多額の利益を得たと言う報道が
あるとすごいなとは思います。
しかし、私はクライアントを一生守
り付き合っていける関係がいいなと
思っています。
あなたはクライアントとどんな未来
を描いていますか。
ヒーローコンサルティング株式会社
古川宗弘
★今週の近況報告
アメリカアカデミーショーにもノミ
ネートされた日本のアニメ映画を見
ました。
ノミネートされるほどの映画なので
楽しみに見たのですが、残念だなと
思ったことがありました。
それは声優の声でした。
プロの声優ではない芸能人が、主役
の声をすることが最近多い気がしま
すが、今回の映画もそうでした。
声だけが浮いている感じがしたり、
聞き取りずらかったりと、映画に没
頭することができませんでした。
人気俳優を起用することで人気はで
るかもしれませんが、質が低ければ
本末転倒です。
餅は餅屋だなと強く感じました。
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